予防接種
インフルエンザ予防接種
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因となって発症する呼吸器感染症です。1~2日間ほどの潜伏期間を経て、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状のほか、喉の痛み、鼻水、せきなど風邪のような症状も現れます。とくに小児、基礎疾患のある方、高齢者の方などは重症化しやすいので、事前にインフルエンザワクチンを接種して予防するようにしてください。このワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5ヵ月間持続します。日本の場合は例年12月~翌3月頃にインフルエンザが流行しますので、毎年12月中旬頃までに接種すると良いでしょう。
副反応について
ワクチン接種により、副反応が出ることがあります。具体的には、接種部位の痛みや腫れ、赤み、疲労感、掻痒、発疹、倦怠感、発熱などがあります。通常は1~3日程度で治まりますが、長期間続いているときは当院までご相談ください。
HPV予防接種
子宮頸がんは年間1万人が罹患し、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年漸増傾向にあります。HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するワクチンです。子宮頸がんのほとんどは、主に性交渉によって感染するHPVが原因のため、感染予防としてのワクチン接種が大切です。性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染するため、ピンポン感染を予防するためにも、男性もHPV感染予防のためのワクチン接種が推奨されます。
3種類いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましい。
- ※11回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
- ※2•32回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
- ※4•52回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
(厚労省HPより引用)
副反応として接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。多くの場合は、数日程度でおさまります。このワクチンは血管迷走神経反射(失神)を起こすことがあります。緊張しやすい人は寝た姿勢のままで受けることもできます。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、接種者10,000人当たり、約10名の報告があります。HPVワクチン接種後に生じた症状の診療を行う協力医療機関が都道府県ごとに設置されています。長引く症状や気になる症状がある場合には、当院にご相談ください。